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Midori Göbbel

 

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Midori Goebbel

ジェトロのシンポジウム

12月8日火曜日13時から18時まで、ミュンヘンのシティヒルトンで、ジェトロ主催の「日独経済シンポジウム2009」があった。

 

テーマは、「 環境分野における日独協力の可能性 - 新たな150年に向けて - 」。

 

主催は、ジェトロと経済産業省。協力は、連邦経済・技術省、ドイツ産業連盟(BDI)、バイエルン州経済・インフラ・交通・技術省、ミュンヘン・オーバーバイエルン商工会議所、デユッセルドルフ日本商工会議所、日独産業協力推進委員会(DJW)。

 

12月1日に起業して、初めてのシンポジウム。環境分野は専門外だけど、ネットワークづくりと思って、不安と期待を抱きながら、会場に12時45分ごろ到着。

 

クライアントの元同僚と待ち合わせしていたので、探さないと、、、って思っていたら、なんと受付けで隣りに立って並んでいた、、。なんという偶然♪

 

再会を喜び、シンポジウムの会場へ。200人近く会場にいたように思う。私たちは3人で横並びに腰掛けた(彼女のダンナさんも来ていたため)。

 

まずは、ジェトロ対日投資部上席主任調査研究員 北岡氏の開会の挨拶。日本経済は回復傾向にあり、日本はトレンドセッターで、アジア進出をにらむ外国企業のゲートウェイになっているとのこと。ジェトロのIBSCサービスを通じて、約710社が日本に進出(うち約70社はドイツ企業)。

 

駐ドイツ連邦共和国 日本国特命全権大使 神余氏と、バイエルン州経済・インフラ・交通・技術省 対外貿易・企業立地局長 クラウセン氏が、来賓挨拶。神余氏は、「ものづくり」と「CO2削減」をキーワードとして挙げた。クラウセン氏は、2011年に日本とドイツが友好通商航海条約締結150周年を迎えることと、ドイツと日本はどちらも最先端テクノロジーで世界トップであることをアピールした。

 

主催者講演として、経済産業省大臣官房審議官(貿易経済協力局担当) 片瀬氏は、日本が金融危機を脱しつつあることと、今までの20年間と同じ経済成長が見られないことを説明。理由としては、①自由貿易のコミットメント ②先進国における知的財産権の保護および規格のハーモナイゼーション、日欧米がアジア等発展途上国の支援 ③先進国同士で協力し、世界共通のソリューションを提供。日本の使命として、アジア全体の内需拡大。

 

イントロダクション・アナリシスと題して、ルートヴィッヒ・マクシミリアン大学教授 ヴァルデンベルガー氏が、ドイツと日本の類似性について説明(金持ち国、資源供給に依存、環境問題)。そして、なぜ両国間で活発な流通が行われていないのかを指摘。例えば、日本がドイツとの貿易に重きを置いているのに対し(日本からドイツへの輸出7位、ドイツからの日本への輸入9位)、ドイツは中国との貿易を強化(ドイツから日本への輸入18位、日本からドイツへの輸入13位)。2183名の日本人学生がドイツで勉強しているのに対して、400人のドイツ人学生が日本に滞在。同氏は、ドイツと日本が地理的に遠いことや、日本への興味が薄いことを理由に挙げた。

 

キーノートスピーチとして、Hitachi Power Europe GmbHの藤谷氏と、Robert Bosch GmbHのシュトッカー氏が、それぞれのサクセスストーリーを講演。

 

そのあと、コーヒーブレークとなった。前半で印象に残ったのは、ミュンヘン大学教授の講演。すっごくシンプルだったのに、キーワードが明確だったので、理解しやすかったため。プレゼンの参考になった。

 

後半は、テーマ別プレゼンテーションおよびパネルディスカッション。テーマは2つに分かれていて、テーマ1は、「日独環境技術の最新状況と双方の協力可能性」。テーマ2は、「双方の市場で成功するためのビジネスモデル」。

 

テーマ1のモデレーターは、ジェトロ対日投資アドバイザー ECOS Japan Consult 代表取締役 メームケン氏。パネリストは、Hitatchi Power Europe GmbHの藤谷氏、KAB Takuma GmbHの藤田氏、BASF Venture Capital GmbHのナハティガル氏、Steinert Elektromagnetbau GmbHのコーハウプト氏。それぞれの会社の説明が5分あり、環境分野における日独の協力していく姿を想像することができた。

 

テーマ2のモデレーターは、日独産業協力推進委員会の委員長 フォンドラン氏。パネリストは、Daikin Europe N.V.の松田氏、Marubeni Europe Plcの新崎氏、Gildemeister AGのシュミット氏、KUKA Roboter GmbHのガイガー氏、Wacker Polysilicon, Wacker Chemie AGのハイエン氏。印象に残ったのは、KUKAのロボット技術と、Wackerのプレゼンにあった、日本市場における日本人顧客との経験。Wackerのハイエン氏は、日本人顧客とのビジネスは、まずは信頼関係を築いてから始まることを強調。そして、技術的なクオリティへの要求が非常に高いことも伝えていた。「日本の目が高いユーザーに認められた技術は世界のどこにでも通用するだろう」と言っていたので大笑いしてしまった。まさにそのとおりだから!

 


17時ごろからネットワーキング開始。おいしい料理に舌鼓を打って、ワインやビールを飲んで歓談しながら、名刺交換となった。私は、KUKAのガイガー氏に早速アタック。名刺交換を済ませ、次の日履歴書を送付した、、、。果たしてどうなることやら、、、。


古巣のジェトロの所長やアドバイザーの方たちとも名刺交換をして、楽しいおしゃべりができた。なんとか今後のビジネスに生かせればいいのだけれど、、、。

 

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